今回は、サウンドに関する開発秘話の紹介となります。
【パチスロ頭文字D】は、エンジン音やスキール音などのリアルなサウンドが特徴的なのですが、各演出で発生させる音の調整(特に音量)にはとても苦労しました。
今回はその一例を紹介させていただきます。
例えばレジェンドバトル中に発生するサウンドの種類は、主に下記があります。
①クルマのエンジン音やスキール音(リアルな音だから当然ちゃんと聴きたい!)
②キャラのセリフ(バトル中は名言も多いし、当然これもちゃんと聴きたい!)
③BGM(楽曲が良いから当然ちゃんと聴きたい!)
④払出しなどの操作音(操作系の音は必須で聴こえないとダメでしょ!)
これら4種の音すべてをしっかり聴きたいと思うと、それぞれが主張し合うことになってしまいます。
スピーカーから出せる音には限界があり、これらを全てしっかり聴かせようとそれぞれの音量を上げてしまうと、うるさくて聴き取りにくい何かになってしまうのです。
(実際に試したこともありますが、やはりうるさすぎました…)
そのため、
キャラが単体でしゃべるシーンについては②をメインに、
クルマのシーンで擬音が発生しない遊技についてはそれぞれをバランスよく、
クルマのシーンで擬音が発生する遊技については③の音量を少し下げて、①をしっかり聴けるようにしています。
また、クルマのシーンにおいては少しだけ②は抑えめにして、セリフ内容は字幕で確認できるようになっています。
その他にも、ウーファーから「体感」出来る排気音や風、ミスファイヤリングシステムのSE等々、お伝えしたい拘りポイントが満載となっております。
このように、サウンドは音そのものだけでなく、その音の聴かせ方についても拘って制作しておりますので、そのあたりにも注目しながら遊技していただけると幸いです。